蜘蛛の巣とゲジゲジとわたし~♪
あるマンションのエレベーター側面の壁の下に蜘蛛が巣を張っていて、そこにゲジゲジが掛かっていた。まだ、生きていてジタバタしていたが、脱出は困難なようだった。
蜘蛛はしめしめと思ったのだろう。巣に掛かった獲物を見にやってきたところを私が写真に納めた。その時、私は思った。
「凄い確率だな」
こんな人工建造物のこんな場所にこんなに小さい巣を張って、そこにたまたまゲジゲジが通り掛かって、巣に引っ掛かるなんて。
この日、外は雨で私はカッパを着ていて、室内に入る前にカッパについた水分を拭こうと思い、その前に荷物を置こうとしたら、この巣を見かけたのだ。蜘蛛が獲得した数日分の食料を台無しにしてはいけないと思い、別の場所に荷物を置いた。もし、私が気が付かずに荷物を置いていたら、獲物が掛かった巣は一瞬にして崩壊していただろう。
そして、こんな事も思った。今日、私が気が付いて巣を崩壊させなかったとしても、他の人間の足や物によって崩壊される可能性もある、と。
ミクロな世界での事象において、そこに生きる者は今日と同じく明日もまた同じ日が来る事を信じて疑わない(「明日も残りの食料を食べられる♪」)。
しかし、ミクロな世界を包含するマクロな世界では、ミクロな世界の事象をあっと言う間に変容させ得る。私達、人間がこうして生きている事象もまた、同じ事が言えるのではないだろうか。
な~んて、思ってなんかみたりなんかして。。。